WBC世界スーパーバンタム級王者西岡利晃(35=帝拳)が愛娘の手紙で気持ちを高揚させ、ボクシングの聖地に向かう。10月1日(日本時間2日)米ラスベガスで、元世界2階級制覇王者の同級2位ラファエル・マルケス(36=メキシコ)との7度目の防衛戦を控える西岡は21日、米国出発前に成田空港で取材に応じ、前日20日に兵庫・尼崎市から上京した美帆夫人(30)を通じ、長女小姫ちゃん(5)の手紙を受け取ったことを明かした。

 手紙には王子様とお姫様の絵が描かれており「ラスベガスで頑張ってね。好きな果物は何?」と書かれていたという。世界戦に備え、東京でトレーニングを続けている時間は兵庫の愛娘と文通しているという西岡は「やっぱり手紙はうれしいですよね」と笑顔。愛娘の激励を受けて燃えたV6王者は、その気持ちを示すようにジャージーとシューズを赤でそろえて登場。「着たくなるんですよ」と充実した表情をみせた。

 ラスベガスでは米国の有名プロモート会社トップランク社の会員制ジムで練習する予定。満を持してビッグネームとのスーパーファイトを控える西岡は「今は防衛回数よりも、誰に勝ったかが実績の主流。ワクワクする相手で最高の気分です」と意気込んだ。また台風の影響で航空便の出発が約2時間遅れたが、「何も問題ないです」と話していた。