今日31日、大田区総合体育館で開催される3大世界戦(日刊スポーツ後援)の調印式と計量が30日、都内で行われた。

 WBC世界スーパーフライ級王者の佐藤洋太(28=協栄)に挑戦する同5位の赤穂亮(26=横浜光)は、尊敬する元WBA世界スーパーフェザー級&ライト級王者畑山隆則を目指す。ジムの先輩にあこがれ、17歳で横浜光ジムに入門。デビュー以来21戦負けなしという輝かしい戦歴をひっさげ、世界王座に挑戦する。「ここまで来た自分をほめたい」と佐藤とのタイトル戦を翌日に控え、淡々と話した。

 中学、高校とケンカに明け暮れていたときに、テレビで畑山の試合を見た。「自分は井の中の蛙(かわず)。世の中にはもっと強いやつがいる」と同じ体格の中で、世界一を決められるボクシングを志した。

 「畑山-坂本戦のような、中高生がああなりたい、というような試合をしたい」というのが赤穂の願いだ。坂本の強打に、足を止めて打ち合った畑山のように、真っ向勝負を赤穂は佐藤に挑んでいく。そのために、赤穂は自分の拳を信じて、最後までKOを狙う。