ボクシングの元WBC世界バンタム級王者辰吉丈一郎(44)の次男寿以輝(じゅいき=18)が、11月にプロテストを受験することが24日、分かった。昨年1月から半年間で20キロの減量を行い、同7月に父が所属した大阪帝拳ジムからのプロ入りを表明。1年以上をかけて力を蓄えてきた。

 寿以輝は「いよいよスタートという感じです」と話した。未成年のためにプロテスト受験には親の同意書が必要で、21日に父丈一郎、母るみさんに対して、テスト受験の意思を伝えた。父からは「好きにしたらええんちゃう」という言葉で了承された。受験日は今年最後の11月になる見通しだ。ジム側と話し合いを行って決定の運びとなる。寿以輝は「強いボクサーになりたい。目標は世界王者になること」。ジム側はアマチュア経験がない寿以輝に対し、元東洋太平洋スーパーフェザー級王者タイガー・アリ氏を来日させトレーナーにつけた。既に東京での出げいこスパーも行った。

 その特長はパンチ力で、ジム関係者は「バーン、バーンと力がこもったパンチを打つ」と証言。希代のカリスマボクサー、丈一郎のDNAを受け継ぐ寿以輝が、ついにリングに向かう。

 ◆辰吉寿以輝(たつよし・じゅいき)1996年(平8)8月3日、大阪・守口市生まれ。守口第二中卒。家族は父、母、兄。167センチの右ボクサーファイター。