プロボクシングで2014年に最も功績を残した指導者に贈られるエディ・タウンゼント賞の授賞式が29日、東京・後楽園ホールで行われ、WBO世界スーパーフライ級王者井上尚弥(21=大橋)の父真吾トレーナー(42)が表彰を受けた。長男尚弥は4月のWBC世界ライトフライ級王座獲得に続き、12月には世界最速のプロ8戦目で2階級制覇を達成。次男で4戦全勝の拓真(19)も世界ランク入りを果たすなど、実績と育成手腕が評価された。

 真吾氏は「自分たちのために頑張ってきたことが認められて、素直にうれしい」と感無量の様子も、「拓真も世界を取って、2人で防衛していくのが目標」と先を見据えた。拓真とともに、リング上で父を祝福した尚弥は「年末の勝利で花を添えられて良かった。これからも兄弟で頑張っていきたい」と話した。