東前頭5枚目の隠岐の海(29=八角)が、優勝争いを演じる関脇栃煌山(28=春日野)を小手投げで破り、勝ち越しを決める8勝目をマークした。

 立ち合いで相手の圧力を食い止め、両腕を抱えるように出足も止めた。無理な体勢から出ようとする、相手の右腕をかかえるように小手に振り、正面土俵に転がした。

 ここまでの対戦成績も7勝5敗と勝ち越していることから「あのような相撲になることは分かっていた」と冷静にさばいた一番を、振り返った。勝負を決めたシーンは「いっぱい、いっぱい。最後は向こう(栃煌山)も力が入ったでしょう」と分析。残り3番で2桁勝利も狙えるが「一日一日を大事にしたい」と、言葉を選ぶように話した。