27日に現役引退した元関脇旭天鵬の大島親方(40)が28日、成田空港から故郷モンゴルへ一時帰省した。すでにスーツ一式を購入していたが浴衣で登場。「今日は浴衣を着ようと決めていた」。現役時代の名残を惜しむような粋な格好。帰国時には着ないと決意しており、これが最後のちょんまげ浴衣姿になる。その浴衣には若の里のしこ名が。大島親方は「たまたま」と笑ったが、ともに引退する見込みの同期入門の浴衣を選ぶあたりに、仲間を大事にする人柄がにじみ出ていた。

 関取から親方に変わり、朝には長男の蓮くん(3)から「大島親方!」とはじめて呼ばれた。報道陣から親方と声をかけられると「やめてくれ、慣れないよ。すごい違和感ある」と、まだ戸惑いは隠せない。モンゴルには8月半ばまで滞在予定で「現役時代は長くても8日間だった。いつ帰るか分からないのは初めて。大丈夫、ちゃんと帰ってくるから!」と笑わせた。今日29日にウランバートル市内で2006年に結婚した恵子夫人(41)とまだ挙げていない結婚式を行う予定。