大相撲の初場所(来年1月10日初日、東京・両国国技館)で新入幕を果たした輝(21=高田川)に27日、祝いの品が贈られた。

 東京都江東区の高田川部屋でもちつきが行われ、訪れた同じ石川県出身の森喜朗元首相らから、幕内力士が土俵下で座る、しこ名入りの真新しい座布団が贈呈された。

 色は、締め込みと同じシャンパンゴールド(金色)。森元首相は「郷里の先輩の遠藤を1回、ぶん投げること。そして、三役を目指せ」とエールを送り「これはきれいだが、汗と砂で1日も早く真っ黒になるように頑張れ。真っ黒になったら、もう1度、つくろう」とハッパを掛けた。

 輝は「いい色ですね」と見とれながら「年の暮れにやっと新入幕に上がれて、1年の終わりとしては本当に良かったと思います。期待してくれているのはうれしい。その気持ちに何としても応えなきゃいけない」と自分に言い聞かせていた。

 高田川部屋のもちつきは毎年800キロも振る舞われる。この日も早朝6時から夕方まで、部屋の全力士がフル稼働していた。