日本相撲協会は29日、春場所(3月13日初日、エディオンアリーナ大阪)の新番付を発表し、初場所で初優勝し、初めての綱とりに挑む琴奨菊(32=佐渡ケ嶽)が14年九州場所以来、8場所ぶりに大関で東の正位に就いた。

 西の正位は稀勢の里(29=田子ノ浦)で、豪栄道(29=境川)は3度目、照ノ富士(24=伊勢ケ浜)は昨年名古屋場所の昇進以来、初めてのかど番を迎える。大関2人以上のかど番は昨年初場所の琴奨菊、豪栄道以来で、現行制度が始まった69年名古屋場所以降で15度目となる。

 関脇では、嘉風(33=尾車)が2場所連続となり、東に。西には豊ノ島(32=時津風)が12年夏場所以来23場所ぶりに返り咲き、昭和以降5位のスロー復帰となった。小結は栃煌山(28=春日野)と、4場所ぶりとなる宝富士(29=伊勢ケ浜)となった。

 新入幕は、大翔丸(24=追手風)と明瀬山(30=木瀬)の2人。明瀬山は所要48場所で、学生相撲出身では4位のスロー昇進となった。

 再入幕は英乃海(26=木瀬)、大栄翔(22=追手風)、里山(34=尾上)の3人。

 新十両はなく、再十両で翔天狼(34=藤島)1人だけで、十両昇進力士が1人は07年秋場所以来となった。

 また、右膝の手術を経て5場所ぶりに復帰する予定の舛ノ山(25=千賀ノ浦)は東序二段61枚目で、元幕内力士としては昭和以降4位の番付下位から再出発する。

 3月11日の取組編成会議で、幕内の初日、2日目の対戦相手が決定する。