西前頭2枚目の逸ノ城(23=湊)は感慨にふけった。「座布団が急に飛んできた。これが結びか」。横綱日馬富士(32=伊勢ケ浜)を破り、自身3個目の金星を獲得。「良かったス」とかわいらしく喜んだ。

 鋭い当たりをこらえて懸命に残すと、右を差して日馬富士の速い動きを封じた。これで、76キロの体重差が生きた。左を巻き替えるなど積極的に攻めて、最後は胸を合わせて135キロの横綱を寄り切った。

 新入幕だった14年秋場所の快進撃で「モンゴルの怪物」と呼ばれた男も、この日の前まで横綱戦は10連敗中だった。だが、体幹トレーニングなどの地道な成果で、存在感を取り戻しつつある。「まだ残りもいっぱいあるので」と、気を緩めることなく言った。