大相撲の西前頭13枚目で関取最年長の安美錦(37=伊勢ケ浜)が名古屋場所(10日初日・愛知県体育館)を休場することになった。師匠の伊勢ケ浜親方(元横綱旭富士)が7日、明らかにした。5月の夏場所で左アキレス腱(けん)断裂の重傷を負っていた。休場は2場所連続で9度目。

 同親方は「(途中出場は)無理っぽい感じはする。中途半端なことをしてもいけない。しっかり治さなきゃいけない」と話した。全休の見込みで、9月の秋場所は2004年九州場所以来の十両転落が確実となった。

 安美錦は今場所が寺尾(現錣山親方)を抜いて単独史上4位の幕内在位94場所目。引退について聞かれた同親方は「何も思っていない」と現役続行の意向を示した。現在は東京都内でトレーニングを開始しているという。