日本相撲協会は26日、大相撲初場所(来年1月8日初日、東京・両国国技館)の新番付を発表した。初土俵から所要17場所、史上2位タイのスピード記録で新関脇となった正代(25=時津風)が都内で会見し「小結を飛ばして関脇。実感が湧かない」と初々しかった。

 会見の冒頭で師匠の時津風親方(元前頭時津海)から「また『誰とも当たりたくない。誰にも勝てません』て言うのか」と15年秋場所の新十両会見をイジられ「(誰にも勝てませんとは)言ってませんよ。誰にも勝てる気はしないけど」とまたも、ネガティブ発言が出るも、表情には余裕があった。

 九州場所では初めて、大関稀勢の里を破るなど、11勝で2度目の敢闘賞を受賞。着々と力をつけて番付を上げてきた。「1場所で終わらないように粘りたい」と初場所へ意気込んだ。