元関脇旭天鵬の大島親方(42)が5月の夏場所後に友綱部屋を継承することが3日、分かった。現在は友綱部屋の部屋付きだが、友綱親方(元関脇魁輝)の65歳の定年(6月12日)に伴い名跡を交換して、江戸時代から続く年寄「友綱」を継承する。モンゴル出身力士で初の師匠(部屋持ち親方)になる。

<大島親方初づくし>

 ◆モンゴル初の力士 91年秋にモンゴルで開かれた大島部屋の新弟子募集に参加し合格。92年2月21日にモンゴル初の力士として元小結旭鷲山ら6人で来日し、翌3月の春場所で初土俵。

 ◆モンゴル出身初の取得 05年6月、モンゴル人力士として初めて日本国籍を取得。当時師匠だった大島親方(本名・太田武雄)の養子になる。15年名古屋限りで引退し、モンゴル出身初の親方に。

 ◆初優勝 12年4月に大島親方の定年により、友綱部屋に転属。直後の12年夏場所に、昭和以降最年長の37歳8カ月で優勝。初土俵から所要121場所、新入幕から80場所での優勝も、ともに史上最スロー。

 ◆初の40代三賞 14年九州で昭和以降初の40代三賞受賞&幕内2桁勝利。15年夏に昭和以降最年長の幕内勝ち越し。史上1位の幕内出場1470回。通算出場1871回は大潮の1891回に、幕内在位99場所は魁皇の107場所に次ぐ2位。