新入幕の前頭、小柳改め豊山(23=時津風)が5日、“幕内の力”を痛感した。都内の同部屋で、出稽古に訪れた関脇高安(27=田子ノ浦)と三番稽古を15番。2勝13敗に終わった。

 「しんどかったですね。(全部で)18番? そんなに取ったんですか」。特に高安相手の後半は待ったなしの連続、休む間もなく消化した。「きつかった。幕下でやっていたけど、相手の格が違いますから。最後の方はへばっちゃって、立ち合いだけしっかりやった感じです」と苦笑いするしかなかった。

 高安を数番、土俵際まで押し込む場面はあったが、ほとんどそこから押し切れずに終わった。「腰が超重いです。普通の人なら押し込めるけど、あれが高安関じゃないですか? もう少し幕内の体力をつけないと…。十両の稽古とだいぶ差があります」と表情を引き締めた。