東日本大震災から4年がたった11日、AKB48グループが被災地訪問や特別公演を行った。

 同グループは、2011年5月から、毎月1回、被災地に訪問するなど、復興支援活動を行ってきた。この日は、岩手・宮古市、釜石市、宮城・石巻市、南三陸町、福島・南相馬市、相馬市の6カ所にそれぞれメンバー8人が訪問し、ライブを開催。また東京・秋葉原のAKB48劇場など、SKE48、NMB48、HKT48の各劇場で復興支援特別公演が行われた。

 午後6時には、AKB48劇場を起点に、10カ所を中継でつないだ。この日出演した243人全員で、震災復興応援ソング「掌が語ること」を歌った。

 AKB48劇場での特別公演では、最新曲「Green Flash」など15曲を披露した。渡辺麻友(20)は「私たちにできることは、歌って踊って元気を届けること。これからもできる限り、復興支援に取り組んでいきます」と話した。

 各地を訪れたメンバーもライブを終えて、コメントした。相馬市を訪れた小嶋陽菜(26)は「相馬市は原発から45キロ圏内で子どもたちが外で遊ぶことが出来ないと聞いていましたので、このひとときだけは笑顔で過ごしてほしいという思いで今日はステージにたちました。4年間活動を続けていて、いつも『また来ます』と言っているのですが、今回相馬市も2回目ということで、言っていることが実現できているのは私達にとってもうれしいことです」。

 南三陸町を訪れた柏木由紀(23)は「AKB48のメンバーだからこそ、今回も中学校に来てライブができたりとか、歌を聞いて涙を流されている方などを見ると、少しでも皆さんの心の支えになっていたらいいなと思いますし、握手した時も男性の方が『初めて見たけどすごく元気をもらいました』と言っていただき、『ああよかったな』と思いました」。

 石巻市を訪れた指原莉乃(22)は「私が初めて被災地に来たのは、48グループで初めて被災地訪問をした時で、当時、正直、口では言い表せない光景が広がっていました。4年が経った今、少しずつ復興しているのが目に見えてわかります。私たちも、本当に微力かもしれませんが、お力になれているのかな、と思っています。まだまだ苦しいこと、辛いこと、たくさんあるかもしれませんが、引き続き、私たちが少しでも力になれたらなと思っています」。