SKE48出口陽(26)が21日、名古屋のSKE48劇場で行われたチームS公演千秋楽を最後に卒業した。

 ファンから割れんばかりの「あきすん(出口の愛称)」コールを受けると、「人気がありそうな感じ、いいですね。普段の人気ない感じ(の反応)もいいけど、大きな声援はうれしい」と自虐的な反応でファンの笑いを誘った。

 ダブルアンコールでは、同期の1期生、松井珠理奈(17)大矢真那(23)を従え、自身のオリジナルユニット曲「この胸のバーコード」を披露した。「1曲1曲が終わるごとに、『これが最後なんだな』と考えながら踊っていました。1期生としてSKE48に入って、同期の卒業とかを見送ってきた。今日は自分が卒業というのに、実感がない」。

 今後は、デビュー前からの夢でもあるソロ歌手を目指す。「歌手になることを考えて、卒業を決めた。これでサヨナラじゃない。絶対にはい上がって、みなさんの前に帰ってきたいと思う」。退路を断って新たな1歩を踏み出した出口に、温かい拍手が送られた。

 出口は08年にデビューしたSKE48結成メンバーの1人で、デビューシングル「強き者よ」で選抜入りした。

 昨年10月の「SKE48リクエストアワー

 セットリストベスト50」では、佐藤実絵子(27)とのデュエット曲「あなたとクリスマスイブ」で1位に輝いた。

 この日はダブルアンコールで、花束を持った佐藤が登場。この公演を最後にAKB48へ移籍する木崎ゆりあ(18)らとともに、目に涙を浮かべながら「青空のそばにいて」を歌い、アイドル人生に幕を下ろした。