AKB48秋元才加(24)が、グループからの卒業を電撃的に発表した。第5回選抜総選挙(6月8日開票イベント、神奈川・日産スタジアム)の立候補締め切り日を迎えた7日朝、自身のブログで「今回の選抜総選挙には出馬せず、AKB48を卒業します」とコメントを投稿した。2006年(平18)のデビューから約7年、中心メンバーとしてグループを引っ張る一方、グループ外でも活動。卒業は夏以降の見込みで、今後はソロで活動していく。

 突然の発表だった。秋元は「選抜総選挙。」と題した自らのブログで、卒業を決意するに至った経緯を説明した。

 「AKB48で学んだ、経験した事をしっかり胸に留めて、新たな世界へステップアップしたい、沢山の経験を積んで、将来の夢、女優を目指していきたいという想いが強くなりました。そこで、考えぬいてこの選抜総選挙の節目で発表させて頂く事を決意しました。私、秋元才加は今回の選抜総選挙には出馬せず、AKB48を卒業します」

 総選挙の立候補締め切りを迎えたこの日、アイドルとしての活動に一区切りを付けることを明かした。

 昨年の総選挙前、「今回の総選挙が最後になると思う」と発言し、波紋を呼んだ。ただ、関係者が「実際に卒業を決めたのは、おとといぐらいだと思います」と明かす通り、長く悩んだ末の決断だった。舞台やテレビのバラエティー番組など、グループを離れても万能に活躍できる第一人者だった。一方でブログでは「ギリギリまで立候補するか私なりに考えましたが、考えていく中で、同時に私の卒業のタイミングはいつなのだろうか?

 という考えに至りました」と明かした。

 秋元は06年、AKB48の2期生としてデビューした。大島優子(24)宮沢佐江(22=現SNH48)と中心メンバーとして活躍。仲間思いの強さは有名で、この日も千葉・幕張メッセで行われた握手会前、立候補届を出す同期の小林香菜(21)に付き添い、背中を押した。イベントには、青いシャツにパンツルックのさわやかなスタイルで出席。卒業発表に驚くファンに丁寧に対応していた。

 卒業時期は未定。7月26日が誕生日の秋元は「私のことを大切にしてくれたファンの方と最後に生誕祭を迎えたい」と希望しているといい、夏以降になる可能性が高そうだ。

 ◆秋元才加(あきもと・さやか)1988年(昭63)7月26日、千葉県生まれ。06年4月、AKB48チームKでデビューし、キャプテンに就任。同年、グループのデビューシングル「会いたかった」を含む、14作で選抜入りした。11年に4人組ユニット「DiVA」としてもデビュー。選抜総選挙は09年の12位が最高で、昨年は20位だった。キャッチフレーズは「清く気高く美しく」。