AKB48の第5回選抜総選挙開票イベント(8日午後5時30分、横浜・日産スタジアム)まであと3日に迫った5日、運営側は開催準備に追われた。総選挙初の野外開催で「天気」という不確定要素が加わる中、7万個の雨ガッパを用意するなどしているが、各グループの劇場には、メンバーらが作ったてるてる坊主がつるされている。

 横浜気象予報台によると、8日の天気予報(5日時点。神奈川県全体のもの)は「曇り時々晴れ」で、降水確率は30%。雨予報ではないが、安心できない数字だ。

 6・8日産スタジアムでのイベント開催が決まって以降、グループ内外から、「梅雨の時期。もし雨が降ったらどうなるんだ…」との声が上がってきた。その不安に対応するべく、AKB48グループ総支配人の戸賀崎智信氏はこのほど、公式ブログで「ご安心ください。7万人分の雨ガッパをご用意致しました。ご来場の皆様全員に無料でお配りさせていただきます!」と発表した。関係者によると、カッパは現在イベント業者のもとで保管されており、7日までに日産スタジアムに搬入予定という。

 ただ、晴れに越したことはない。08年に東京・日比谷野音で行われた野外ライブや、10年に葛西臨海公園で開催したコンサートでは大雨が降り、秋元才加(24)らメンバーがパフォーマンス中に足を滑らせる場面もあった。今回は、ライブと開票イベント。屋根のないアリーナ席で発表を待つファンのためにも、メンバーは雨ガッパが用意されようとも、「降ってほしくない」という思いを募らせている。

 その願いを込めて、東京・秋葉原のAKB48劇場には、約120個のてるてる坊主がつるされていた。中には、柏木由紀(21)小嶋陽菜(25)らが、ステージ衣装に使われた布の切れ端を利用して作ったものもある。SKE48やNMB48など、各姉妹グループの専用劇場にも、数十個がつるされている。それに手を合わせるファンもいる。残り2日。スタッフ、メンバー、ファンは、やきもきしながら天気予報を追いかけることになりそうだ。