企業買収をめぐる人々の葛藤(かっとう)や野望を描き、高い評価を受けたNHKのテレビドラマ「ハゲタカ」が来年、映画化されることになった。大森南朋、柴田恭兵らドラマ版と同じ出演者が登場する予定で、公開は来年6月ごろになりそうだ。

 真山仁さんのベストセラー小説が原作の「ハゲタカ」は、NHK総合で昨年2、3月に全6回が放送された。バブル崩壊後の日本経済のありようを真っ正面から問い掛ける内容が反響を呼んだ。

 キャストは大森、柴田のほか、松田龍平、栗山千明、中尾彬らドラマと同じ個性派たちが勢ぞろいする見通し。ストーリーはまだ確定していないが、ドラマ版の続編をイメージ。「金融不安など現実に起こっている経済情勢も、ある程度反映したものになるかもしれない」(関係者)という。