元おニャン子クラブのタレント新田恵利(40)が21年ぶりに映画出演することが17日、分かった。辺見えみり(31)主演の「Happyダーツ」(11月公開、松梨智子監督)で、新田はダーツバーに通う金髪の独身女性を演じる。

 おニャン子時代、清純派アイドルだった新田だが、40歳の「不惑の年」で「飛んでる姉さん」に変身した。松梨監督からは「実際に染めませんか」と言われたという。97年にフジテレビ社員と結婚し、プライベートでは主婦。新田は「染めたら近所で『あの奥さん、今ごろ春が来た』『おニャン子が化けた』って言われちゃいますから。今回はウィッグ(かつら)ですが、かぶってみたら楽しい。人ごとのようです。あと、衣装も、キノコ模様の服とか見て楽しめます」。

 おニャン子時代は女優より歌の活動が中心だった。「(女優は)朝早いのが苦手だったんで…」と笑って振り返る。当時の睡眠時間は3時間あまり。メンバーの中には、学校でいじめられ、楽屋で泣いている子もいた。「眠れないことも苦痛で、仕事をやらされている感じで、すり減っちゃいました」。90年に1度引退し、充電期間を経て復帰。「戻ったときは、お仕事をやらせていただいているという気持ちになっていた。それが、仕事が楽しくなった一番の理由ですね」。

 今回の映画は出演依頼があった時点で「新しい分野に挑みたい」と快諾した。映画はヤクザの世界を描いた「ちょうちん」(87年公開)以来。「前回は重い内容のお話で、年も一番下でしたから。でも、今回は、現場で年長者ですし楽しかったですよ」。夫も女優業を応援しており「子供がいませんから。夫も365日女優となると戸惑うと思いますが、そうではないのでこれからも、お話をいただいたらどんどんチャレンジしたいです」と40歳からの飛躍を誓っていた。