海難事故最前線の潜水士たちを描いた人気シリーズ映画の完結編となる「-ザ・ラストメッセージ-海猿」(羽住英一郎監督、9月18日公開)が3Dで公開されることが17日、分かった。東宝配給で、日本のメジャー配給会社の作品としては初。2Dと3D合わせて約400館で同時公開され、3Dは100館以上で上映される。主演の伊藤英明(34)も「スクリーンで見たい」と楽しみにしている。
映画1作目は興収14億7000万円、2作目は71億円と伸ばしてきた「海猿」。最新作は、映画史の中でも大きなポイントになる。これまで、ホラーなどのジャンルで3D作品はあったが、大作、大規模公開作としては、日本では初の3Dだ。
09年8月の撮影中からすでに3D化の話が出ており、年明けから本格的に動きだした。3Dには、専用カメラで撮影する方法と、通常に撮影した後で3D化する方法がある。「海猿」は撮影を終えており、後処理を施す方法になるが、より立体感が出るともいわれている。
臼井裕詞プロデューサーは「完結編にふさわしい、圧倒的スケールの作品。3Dにするにはこの作品しかない。やるからには観客に納得してもらわなければいけない」と話し、製作費に数億円を上乗せして、準備を進めている。09年から10年にかけ、ハリウッドの3D作品がヒットし、観客の目は肥えている。負けない作品にするためにも、3D化には、ラボと呼ばれる映像の現像、編集などを行う会社が3社、力を合わせる。同氏は「試金石の作品。これで日本の3Dが進化する」と説明した。
主演の伊藤英明は「3Dになることで、どんな広がりを見せるのかワクワクしています。ファンの皆さん同様、スクリーンで見られる日を心待ちにしています」と話している。
新作では、巨大台風が接近する中、天然ガスプラントで爆発事故が起こる。暴風雨、大波、炎など3Dで見応えのあるシーンの連続だ。しかし、感情移入が必要な場面では、3Dで違和感を感じないようにメリハリを付けるという。関係者は「圧倒的な量の水に、主人公と一緒に圧迫感、窒息感を味わえ、さらに感動して泣ける作品」と自信を見せた。2Dは7月上旬、3Dは9月上旬に完成する。




