◆エイプリルフールズ(日)
エープリルフールについた小さなウソが、思わぬところへ波及し、あちこちでドタバタが巻き起こるコメディー。
松坂桃李がとっぴな役どころを演じた。セックス依存症の天才外科医。病院で手当たり次第に女を口説き、戸田恵梨香を妊娠させ、さらに菜々緒を食事に誘う。松坂史上、最もチャラい? 役柄だろう。心なしか、顔つきも「マエストロ!」や「万能鑑定士Q」とは別人で、ギラギラ感満載。芸風の幅広さを感じさせた。戸田は最も安心できるコメディエンヌの1人だが、終盤はコミュニケーション障がいの設定が飛んでしまっていた。
ストーリーは分かりやすく、予想外の事態は起きない。自分を宇宙人だと信じる少年のエピソードは、個人的にはツボだっただけに、もう少し面白く見せてほしかった。石川淳一監督、古沢良太氏脚本の「リーガル・ハイ」コンビは2時間の尺にうまく収めた印象。ただ、テレビではできない「何か」は欲しかった。
寺島進演じるヤクザのエピソードはジワリと感動した。誘拐する少女とのやりとりは、浜辺美波の演技力も手伝って、いいアクセントになっていた。【森本隆】
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