GLAYが5月31日、10年ぶりの東京ドームコンサートを開催し、「恩師」でもあるX JAPAN、YOSHIKI(49)とライブ初共演した。

 アンコール1曲目、ステージ上に照明が当てられると、グランドピアノを弾くYOSHIKIの姿が浮かび上がった。5万5000人の大歓声の中、GLAYのメンバーも登場し、YOSHIKIがプロデュースしたデビュー曲「RAIN」をセッション。曲の途中でTERU(43)は「幸せだなあ」とつぶやいた。

 コラボ実現のきっかけは昨年8月、TERUがカラオケでX JAPANの「ENDLESS RAIN」を歌ったことだった。歌唱の様子を動画投稿サイト「インスタグラム」で投稿し、「YOSHIKIさんの生ピアノで歌ってみたいです!」とアピール。YOSHIKIも「いいよ~!」と返答。その後、GLAY側から正式にオファーをし、YOSHIKIも快諾したという。

 歌唱後、TAKURO(43)は「20年以上前、何者でもなかったGLAYを、こんなに人に祝福されるまで成長させてくれたYOSHIKIさんに、何てお礼を言ったらいいか分からない。抱き締めさせてください!」と涙声であいさつ。YOSHIKIと抱擁し、他のメンバーも続いた。

 YOSHIKIは「デビューのきっかけを作ったのは僕かもしれないけど、20年間GLAYを支え続けたのはスタッフであり、ここにいるファンのみなさんだと思います」と男泣き。「X JAPAN20回目の東京ドームライブには、GLAYも出てもらおうかな」とビッグプランも飛び出し、会場を沸かせた。

 GLAYにとって、2005年3月以来、約10年ぶりの東京ドームだった。事務所独立騒動など苦しい時期を経て、10年前に誓った「またここに戻ってきます」という「約束」を果たした形だ。アンコールの最後、TERUは「10年前の約束は今日、果たせました。そして今日、新たに夢が誕生しました。次は、Xとドームだ~! 忘れんじゃねえぞ!」と宣言し、大歓声を浴びた。【横山慧】