歌手沢田知可子のヒット曲「会いたい」の歌詞改変や、題名変更をめぐる裁判の弁論準備が1日、大阪地裁で、原告、被告双方の代理人弁護士が出席して行われ、口頭弁論再開のメドが立ったことが分かった。

 被告側代理人は「弁論再開へ向けて、近づいているとは言える」と語った。

 裁判は、改変などで精神的苦痛を受けたとして、作詞した沢ちひろさんが、発売元の「ヤマハミュージックアンドビジュアルズ」と、沢田の夫で所属事務所代表を務める音楽プロデューサーに200万円の損害賠償を求めたもの。1月20日に第1回口頭弁論が開かれたが、その後は弁論再開までに双方の証拠提出などの準備が必要となり、口頭弁論は再開されていない。

 この日を含め、のべ3回の弁論再開へ向けた準備書面の交換が行われ、著作権侵害の概念や、侵害のとらえ方など、双方が書面で主張をつづってきた。

 被告側代理人は、この日の準備を終え「次は弁論準備に変わりはないが、次の次は、また弁論準備になるのか決まっていない」とした。前回の弁論準備では「いつまで弁論準備が続くか先が見えない」と言い、口頭弁論再開のメドが立たない状況を口にしており、今回の進展で次々回にも再開の可能性が出てきた。

 次回の弁論準備は7月以降に行われる予定。