声優神谷浩史が6日、東京・TOHOシネマズ六本木ヒルズで行われた米映画「ハンガー・ゲーム FINAL:レジスタンス」(フランシス・ローレンス監督)舞台あいさつに、矢沢永吉ばりの全身白スーツで登場した。

 劇中で日本語版の声を演じるピータが、白スーツを着ているのに合わせたもので、全身黒服のゲイル役・中村悠一とは正反対だった。

 水樹奈々(35)が「衣装は両方すてき。白のスーツは矢沢さんくらいしか(着ない)…。(黒スーツの中村は)マフィアみたいで格好良いよ」と、神谷と中村両方の衣装を評した。神谷は「今回はピータとして、皆さんの前に立つにあたり着てきました」と胸を張ったが、中村は「マフィアと言われて言い訳ないでしょ。(水樹の思うところを)追求したい」と苦笑した。

 人気シリーズ第3弾となる今作では、水樹が演じるカットニスが、中村演じるゲイルから神谷演じるピータへと心が移っていく恋模様も描かれる。役どころでは神谷が“今彼”中村が“元彼”という立ち位置だが、司会から「プライベートではおふたり、仲はいいですよね?」と聞かれた神谷と中村は一瞬、沈黙した。中村が「(神谷に)昔、よく車で送ってもらいましたよね」と言うと、水樹が「やっぱり(中村が神谷の)元彼なの?」とジョークを飛ばした。中村が「マスコミさん、こういうの大好き。『中村は神谷の元彼』って絶対書くよ」と苦笑した。

 すると、それまで淡々と聞いていた神谷の表情が一変。集まった取材陣に「書くなよ! 本当にやめてほしい。僕らは作品ありきで、ここに立っているのに」と懇願した。声優として演じる役と作品を大事にしようという、神谷のきまじめな一面がかいま見えた瞬間に、ファンは温かい笑みを送る一方、中村に本音を見抜かれた取材陣は苦笑していた。