KAT-TUN亀梨和也(29)が主演し、蜷川幸雄氏(79)演出の音楽劇「青い種子は太陽のなかにある」(東京・渋谷のオーチャードホール)が明日10日、開幕する。前日9日、同所で公開舞台げいこを行った。

 亀梨にとって、蜷川氏演出舞台は初主演。蜷川氏の演出は厳しいことで知られる。亀梨は「何か飛んでくるとかいろいろ聞いてましたが、ニコニコとされていて。ポイントポイントでいろいろ言ってくださる。心強かったです」と感謝すると、蜷川氏は「ウソつけ!」と照れた。

 蜷川氏は酸素吸入用チューブをつけ、車いすで登場したが、発言は元気そのもの。亀梨について「いや、真面目だよね。とても屈折があるいい演技をしています」と褒めたが、「あとウエストを5センチやせてほしい。無理だよね」と厳しい注文を付けた。亀梨は「いきましょう!」とウエスト5センチ減に向けて張り切っていた。

 本作は劇作家、寺山修司氏が手掛けた作品で60年代の高度成長期の日本を舞台に、スラムの住人たちのドタバタや若者の悲恋を反体制の視線で描く。音楽は松任谷正隆氏が手掛けた。高畑充希も出演する。