女優中山美穂(45)が朗読劇に初挑戦する。ラジオパーソナリティー吉田照美(64)が企画したリーディング公演「HAKUTO~白兎(しろうさぎ)~」(10月10~12日、東京・博品館劇場、鴻上尚史演出)に出演が決まった。

 ワニザメに毛皮をはがされた白兎を大国主命(おおくにぬしのみこと)が助けるという、出雲地方に伝わる神話「因幡の白兎」をモチーフにした作品。吉田が昨年、出雲大社を訪れた際に着想を得たという。「この神話には、今の時代にも通じるとても深いものがあると感じ、鴻上さんに相談して、公演という形で結実できることになりました」と振り返る。

 出演者は男女2人。男性は吉田が演じ、女性は中山と中村メイコ(81)がダブルキャストで演じる。

 吉田が中山と初めて会ったのは中山が10代のころ。TBS系ドラマ「毎度おさわがせします」で人気となっていた中山が、文化放送でラジオ番組を始めることになり、同局で対面した。吉田は「なぜか番組プロデューサーの依頼で、交換日記をやらせていただくことに。直接お会いするのは、そのころ以来。興奮が止まりません」と話した。

 中山は「デビュー当初から、公私ともにお世話になっている吉田照美さんと、このような形でお仕事させていただけることになり大変うれしく思います。朗読劇は私にとって初めての経験ですが、吉田さんの足を引っ張らないよう、精いっぱい頑張りたいと思います」とコメントした。

 ダブルキャストの中村は「演出の鴻上さんは以前からファンでして、今回も面白いものになるといいなと思っています」と話した。

 フラメンコダンスやギターの生演奏などを織り交ぜた舞台になるという。

 中山は、28日放送の文化放送「吉田照美 飛べ!サルバドール」(午後3時半)で意気込みを語る。