NHK連続テレビ小説「とと姉ちゃん」(来年4月4日スタート、月~土午前8時)の出演者発表会見が6日、都内で行われ、主演の高畑充希はじめ、出演者たちが出席した。これまで、高畑以外の出演者は明かされていなかったが、この日はヒロイン常子の家族をはじめ、15人が新たに発表された。

 常子の父親は西島秀俊、母親は木村多江が演じる。西島はこの日、仕事の都合で欠席。木村は「今年に入ってからテレビで高畑さんを見ることが多くて、この人はどこの人だろう、と気になっていたんですが、出演が決まって、このために彼女と通じ合っていたのかな、と思っています」と笑顔。「今の時代に忘れかけているささいなことを、大切に大切に生きている人たちの話です。温かい空気でやっていければ」と話した。

 常子の妹役で、次女は相楽樹、三女は杉咲花に決まった。相楽は「小さいころに、本当に両親のことを『とと』『かか』って呼んでいたので、運命を感じています。この役ができてうれしい」と明かした。その上で、「普段は3人きょうだいの長女なのですが、ずっとお姉ちゃんが欲しかったので、こんなすてきなお姉ちゃんができて、幸せです。家族を雰囲気づくりを大事に、丁寧に演じていきたいです」と意気込んだ。

 杉咲は、「初めて朝ドラに参加させていただきます。私は登場が9週目からなので、まだ先なのですが、楽しみです」とおっとりとした口調で話した。「今日は、この方々と一緒に『とと姉ちゃん』に関わらせていただくんだ、と思いすごくうれしくなりました。頑張ります。よろしくお願いします」とあいさつした。

 常子の叔父は、向井理が演じることが決まった。NHKの朝ドラ出演は、2010年の「ゲゲゲの女房」以来6年ぶり。「朝ドラには久々に出させていただくんですが、当時は大変な日々ばかりだったので…それをいかに楽しく過ごせるかもポイントかな、と思います」と笑わせた。その上で、「自由奔放な叔父の役で、にぎやかし要員かなと思うんですが、撮影でも座長を支えていけるように頑張りたいです」と話した。

 ヒロイン高畑は、キャストの発表を受けて「キャストの一覧を見た瞬間、わあ、って思って、すごくワクワクしました。何が起こるか分からないなって。楽しいことしか起こり得ないなって。自分が出ていなくても見たいような、カンパニーになっていると思います」と胸を張った。「妹役の2人も、私よりしっかりしていたので、みんなで肩組んで、楽しくやっていきたいです」と宣言。さらに「座長って、呼ばれたいです」と願望を明かし、出演者たちから拍手を受けていた。

 この日は、常子が上京した後出会う人々として、大地真央、片岡鶴太郎、大野拓朗、秋野暢子、ピエール瀧、平岩紙、川栄李奈、坂口健太郎、阿部純子、片桐はいりが出演することも発表された。仕事の都合で欠席した西島をのぞいた出演者15人と、制作統括の落合将氏が登壇した。