KAT-TUN田口淳之介(29)が24日、来年春にグループを脱退し、ジャニーズ事務所を退社すると発表した。メンバーと芸能活動に対する考え方に相違が生じ、脱退の意思を固めたとみられる。同事務所はグループの解散を予定していないとした。デビュー時は6人だったグループは、来年の10周年を3人で迎えることになった。

 突然の発表だった。KAT-TUNは24日夜、日本テレビ系音楽番組「ベストアーティスト2015」に生出演した。歌唱前、司会の嵐の櫻井翔(33)から「KAT-TUNの皆さんから重大なお話があります」と促され、田口が神妙な面持ちで口を開いた。

 「僕、田口淳之介は来年春をもちましてKAT-TUNを離れ、ジャニーズ事務所を退所することとなりました。30歳を目前にしてこれからの人生の歩み方を考えた上で、メンバーに本当に申し訳ありませんが、自分の道を選択させていただきました」

 会場の悲鳴とどよめきが収まらない中、亀梨和也(29)が謝罪を繰り返した。「グループとして何度もこのような形になってしまい、本当にたくさんのご迷惑とご心配をお掛けしてしまっていることを、本当に申し訳ない気持ちでいっぱいです。すみません」。

 ジャニーズ事務所は、田口と再契約を行わないことで合意しており、脱退時期はレギュラー番組に影響が少ないタイミングを選ぶ予定。解散については「予定しておりません」とした。

 関係者によると、脱退話が浮上したのは今年春ごろ。グループは来年10周年を迎える。上田竜也(32)によると、記念イヤーに向けた話し合いの中で、田口から「同じ方向を向いて進めない」という話があったという。メンバーは思いとどまるよう何度も説得したが、脱退の意志は固かった。約半年かけてメンバー間で話し合ったが、今月中旬に脱退という結論に至った。10周年を目前にしたギリギリの段階で、メンバーも慰留を断念せざるを得なかったようだ。

 ジャニーズ事務所では、田口の退社後の活動などについて「把握していない」とし、現時点でスケジュールは白紙としている。