お笑い芸人で、芥川賞作家のピース又吉直樹(35)が「第44回ベストドレッサー賞」学術・文化部門を受賞し、25日、都内で授賞式に出席した。

 「大阪の阪急電車の色です」というワイン色のジャケット姿で登場し「(受賞が)又吉かよっと言われていそうで不安ですが、むちゃくちゃ光栄です」。学術・文化部門をお笑い芸人が受賞するのは初めて。「あとから学術・文化部門での受賞を知ってビックリしました」と驚いたことを明かした。

 今年は小説「火花」で芥川賞を受賞。2015年の大きな変化について「街を歩いているときにいろいろな方から『おめでとう』といまだに言ってもらえるので、芥川賞は結構長持ちするんだと思った」。クリスマスもあと1カ月に迫ったが一緒に過ごす女性はいないといい「転んでひざから血が出ていても痛々しくない女性がいい。積極的に街に出て、あと1カ月で奇跡を起こしたい」と意気込んだ。

 この又吉の発言に、意外な人物が興味を示した。芸能部門と、ウールマーク賞をダブル受賞した女優吉田羊だ。「今日は(授賞式で)又吉さんのお隣に座れただけで満足です」とかねてから敬愛しているという又吉との受賞に感慨深げ。取材陣から、又吉のタイプを聞きつけるや「又吉さんが喜んでくれるなら…。ひざをけがをする練習をしたいと思います」と名乗りを上げてた。

 ほか、芸能部門は松坂桃李(27)が受賞。インターナショナル部門をシャーロット・ケイト・フォックス(30)が受賞も、この日は体調不良で欠席。政治部門は鈴木直道夕張市長、経済部門はエイチ・アイ・エスグループ代表の沢田秀雄氏が受賞した。