「報道ステーション」は、久米宏がキャスターを務めていた「ニュースステーション」の後番組として、古舘伊知郎がキャスターとなり2004年4月から放送をスタートした。

 約11年の放送の間には、さまざまな騒動もあった。 08年6月には自民党の党役員連絡前に出席者が談笑する映像を流し、古館キャスターが後期高齢者医療制度の報道の流れで「よく笑っていられますね。偉い政治家の人たちは」とコメントしたとして、自民党が抗議し、一時党役員会などの撮影の禁止などを言い渡す問題も起きた。

 12年には古館キャスターが番組内で、原発報道への強い決意を示し「私は日々の報道ステーションの中で追及していく。もし圧力がかかって番組を切られても本望です」などと語り、局側は「圧力などはない」などと打ち消す騒動も起きた。

 このころから降板説などが取りざたされるようになった。

 14年10月には、単独トークライブ「トーキングブルース」を11年ぶりに復活させた。

 14年12月の年内最後の放送では古館キャスターが「私も噂では報ステを降ろされると言われてきましたが、絶対大丈夫ですから」と15年の続投宣言をした。

 15年3月には、元経済産業省官僚の古賀茂明氏が、報道ステーションのコメンテーターの降板について番組内で「官邸からのバッシングを受けてきた」などと発言し、止めようとする古館氏と生放送で言い争う事態が勃発。自民党の情報通新戦略調査会がテレビ朝日から事情聴取する事態に発展。古館キャスターは番組内で「テレビを見ている方々にできる限りまっすぐに向いて、伝えるべきニュースを伝えていく」などとコメントした。その後、テレビ朝日が番組担当者を社内処分にし、同局会長、社長らが役員報酬を一部返納するなどにもなった。