市川崑監督(享年92)の生誕100年を記念して16日、都内で「市川崑映画祭 光と影の仕事」が開幕した。

 「おとうと」(60年)など多くの市川作品に出演した女優の岸恵子(83)が舞台あいさつに立ち「55年前の『おとうと』では、きれいではだめだ。ぎすぎすしろ、と骨と皮になるまでやせて、と要求されました」と、厳しかった市川演出を振り返った。

 01年の「かあさん」では老け役を求められ「私は当時67歳で設定は45歳なんですけど、時代設定もあったし、子だくさんの物語で、『もっと老けて』って。もう80歳くらいの感じで、まあ、今の私の歳ですけど」と笑顔で秘話を明かした。

 一方で「不思議なんです。『口をぽかーんと開けてごらん』とか、さりげないアドバイスですっと役を理解できることがありました」と「市川魔術」の一端も語った。

 同映画祭では30日には女優の浅丘ルリ子(75)が舞台あいさつに立つ。