10月スタートの次期NHK連続テレビ小説「べっぴんさん」の新キャスト発表会見が29日、NHK大阪放送局で開かれた。ヒロインすみれ役の芳根京子(19)、ヒロインの親友役の、ももいろクローバーZの百田夏菜子(22)、女優土村芳(かほ=25)が出席し、それぞれの夫役が発表された。

 ヒロインの夫役は俳優永山絢斗(27)、土村の夫役は俳優平岡祐太(31)、最大のサプライズは百田の夫役が俳優田中要次(52)だった。劇中では百田が演じる多田良子が17歳のとき、田中演じる32歳の小澤勝二とお見合いをする。15歳差で結婚する設定だが、実年齢でも30歳も離れている。

 年の差婚となる夫を演じる田中はこわおもての顔に照れ笑いを浮かべながら「あれ、あいさつするだけなのになぜ、笑いが起きるのかな? (百田の)父親にしか見えない?」と自らツッコミを入れて笑いを誘った。出演オファーに「キャスティングの間違いか、連絡のミスかと思った。それともあえてこのキャスティングをしてSNSで炎上を狙ったのかなと…」と正直な感想を話した。

 百田は「まさか本当に30歳も離れている田中さんと夫婦役をやるとは…。最初は大丈夫かなって」と驚いたという。

 ドラマは、子供服メーカー「ファミリア」(神戸市)創業者の1人、坂野惇子(あつこ)さんをモデルにした一代記。昭和初期、神戸に生まれ、裁縫や刺しゅうが大好きなヒロイン・坂東すみれが結婚、妊娠を経るが、戦災で家も財産も失ってしまう。幼い娘のため、困難を乗り越え、子供服作りに奔走し、日本初の総合子供洋品店をオープンする。