「ルパン三世」「るろうに剣心」「ローマの休日」など、相次いで話題作に主演してきた宝塚歌劇団雪組トップスター、早霧(さぎり)せいなが、来年4~7月の本拠地作で、今度は、フランキー堺主演の名作映画「幕末太陽傳(ばくまつたいようでん)」に臨むことになり、16日、同劇団が発表した。

 「-太陽傳」は、日本映画界の鬼才・川島雄三監督作として、57年に公開。希代のエンターテイナー、フランキー堺と、石原裕次郎の共演でも話題を呼んだ時代劇コメディー。フランキーの代表作となった軽喜劇で、今回、宝塚版の脚本・演出は、「ルパン三世」も手がけた小柳奈穂子氏に決まった。

 幕末の品川宿に実在した遊郭を舞台に、大尽遊びに興じた佐平次を中心にした人間模様を軽妙に描き、ミュージカルに仕立てる。抜群の美貌と、相反したひょうきんな性格から、軽妙芝居を得意とする早霧の新たな当たり役となりそうだ。

 公演は「ミュージカル・コメディ 『幕末太陽傳』」「Show Spirit 『Dramatic “S”!』」の2本物。ショーの作・演出は中村一徳氏。兵庫・宝塚大劇場で来年4月21日~5月29日、東京宝塚劇場は同6月16日~7月23日。宝塚大劇場公演は、来春入団予定の103期生の初舞台公演となる。