女優武井咲(22)が8日、都内で、テレビ朝日系主演スペシャルドラマ「瀬戸内少年野球団」(17日午後9時)の会見に出席した。79年に発表された作詞家・阿久悠さんの小説が原作。戦後の兵庫・淡路島を舞台に、国民学校初等科教員の中井駒子を主人公に、野球少年たちの姿を描く。84年に故夏目雅子さん主演で映画化、93年に鈴木保奈美主演でドラマ化された。三浦貴大(30)が戦地で片足を失って復員する駒子の夫、正夫を演じている。

 この日、生徒役の子どもたちとサプライズで再会した武井は「皆さんに見せたいと、自信を持って言える作品になりました。子どもたちがかわいくて、素直さに胸を打たれて、パワーをもらいました。みんなをずっとギュッと抱きしめていたい」と目に涙を浮かべた。夏目さんの映画について「夏目さんが美しく、りりしくて、強いのが印象的でした。夏目さんに近づこうというより、どうして今、この作品をやるのか、どう伝えるのかに集中して演じました」と話した。

 武井と初共演の三浦は「(武井の)第一印象は『うわ~っ、顔、ちっさ』でした(笑い)。僕は、戦地で片足を失ったけど希望を失わない役。子どもたちに助けられました」と話した。