劇団ひとり(39)が山田洋次監督(85)の新作「家族はつらいよ2」(来年初夏公開)に出演することが17日、分かった。山田監督作品に初出演となる。念願かなって「尊敬する山田監督の作品に出演できて、すごくうれしい」と感激している。
同映画は今年3月に公開された「家族はつらいよ」の続編で、第1作に続いて橋爪功(75)吉行和子(81)が演じる熟年夫婦を中心に家族の人間模様を描く。平田周造(橋爪)が家に泊めた旧友(小林稔侍)が突然死し、一家が再び騒動に見舞われる。ひとりは通報を受けて平田家を訪れる敏腕刑事を演じる。
熱意が通じての山田組参加だ。代表作「男はつらいよ」シリーズのファンで、06年には山田監督と雑誌で対談した。そのころから出演を直訴し、11年越しの夢がかなった。家の階段を上がる場面の撮影では、台本にない捨てぜりふを指示された。「『男はつらいよ』では、階段で寅さんが捨てぜりふを言うんです。それが面白くて」。寅さん気分を体験して夢見心地の様子だった。現場で山田監督に「君にお願いして良かった。おかげですごく締まった」と絶賛されたが「ああいう時にメーキング(映像のカメラが)が回ってない。僕だけのすてきな思い出」と苦笑いした。
山田監督が、橋爪や吉行、長男役の西村雅彦(55)その妻役の夏川結衣(48)らに細かく演出したり、スタッフと声を上げて話し合う姿を目の当たりにした。「容赦なくダメ出しする。他の現場では見られない光景でした」。ひとりも14年映画「青天の霹靂」で監督デビューしており、刺激を受けたようだ。
◆劇団ひとり 1977年(昭52)2月2日、千葉県生まれ。高校時代からお笑いコンビを組み、00年から「劇団ひとり」として活動。06年「陰日向に咲く」で作家デビュー。14年に著書の映画化「青天の霹靂(へきれき)」で監督デビュー。ドラマ、映画で俳優を務めるなどマルチに活動。09年にタレント大沢あかねと結婚。1男1女。175センチ。血液型A。



