童謡「森のくまさん」替え歌問題が円満解決した、お笑い芸人のパーマ大佐(23)が2日、ニッポン放送「土屋礼央 レオなるど」(月~木曜午後1時)の生放送に出演し、騒動解決について初めてコメントした。

 パーマ大佐は「本当にお騒がせして申し訳なかったです。今回の件に関しては本当に円満解決したので、無事にこれから『森のくまさん』を何の問題もなく堂々と歌える」と話した。

 騒動については「びっくりしました」と心境を明かし、今後の表記については「歌詞の途中の部分で加えているところがあるので、加える詞でパーマ大佐と(記載する)」と説明した。

 また番組内で「森のくまさん」を解禁し、パーマ大佐は「胸を張って曲紹介していいですか。それでは聞いて下さい。パーマ大佐で『森のくまさん』」と曲振りも行った。

 曲が終わると「久しぶりに聞いた感じがします。他にも歌ネタあるんで、引き続きつくっていこうと思います」と話した。また、今後の目標について「ネタが一番好きなんで、おじいちゃん、おばあちゃんになってもお客さんの前でネタをやりたい。歌ネタ芸人といえばパーマ大佐と言われるようになりたいなと思います」と話した。

 騒動は童謡「森のくまさん」の日本語歌詞を手掛けた馬場祥弘氏が、パーマ大佐による替え歌芸を収録したCDの販売差し止めや、慰謝料300万円の請求を通知したことが発端。馬場氏側は先月18日にパーマ大佐と、ユニバーサルミュージックに販売差し止めや、インターネット上の動画削除などを求めたことを明らかにし、返答の期限を「2週間以内」に設定。その期限が1月31日だった。

 馬場氏の代理人弁護士は1日、同日付で合意に達し、書面で「円満解決に至りました」と報告した。その中で「ユニバーサルミュージックとパーマ大佐は、CDやDVDの販売と、パフォーマンスでの訳詞の利用について、団体を通じて馬場氏の同意を得たと理解していましたが、馬場氏は、団体からの問い合わせに対して、不同意との回答をしたという認識でした」とし、今回の流れについて「認識の相違があった」と指摘。返答を求めた期限の間に、ユニバーサル社やパーマ大佐側が、馬場氏にあらためて経緯を説明し、馬場氏側も両者の対応が「誠意ある行動をしていたことが分かった」ことから、円満解決に至ったと説明した。

 今後についての話し合いも行われたとし、同代理人は、ユニバーサル社などが馬場氏に著作者人格権が帰属していると確認。「今後とも、その著作者人格権を尊重するとしたことから、馬場氏においてCDなどの販売、及び、パフォーマンスに関して快諾した」とも記している。

 パーマ大佐本人は先月31日、都内でピン芸人トーナメント「R-1ぐらんぷり 2017」の3回戦に出場。ネタの合間に「『森のくまさん』はまた別でやります」と復活を匂わせる発言も入れて笑わせ、準々決勝進出を決めていた。