星野源(36)が8日、東京・新宿バルト9で行われた主演のアニメ映画「夜は短し歩けよ乙女」(湯浅政明監督)公開記念舞台あいさつに登壇した。

 星野は登壇するなり「マスコミの皆さんも、ありがとうございます」と、観客だけではなく集まった取材陣にもあいさつした。

 印象深い夜の思い出は? と聞かれると、昨年大みそかのNHK紅白歌合戦から年が明けて

TBS系「CDTVスペシャル!年越しプレミアライブ 2016 ⇒ 2017」と、年末年始の生歌番組に、はしごで出演した思い出を語った。

 夜ねぇ…僕は夜更かしが大好きで、翌日に何もないと朝4時くらいまで起きてテレビ見たりとか、ゲームしたりとかって感じなんですけど。1番最近の思い出深い夜だと16年末、12月31日の紅白歌合戦に出場して、そのまま、今度はTBSのCDTVという音楽番組に、すぐ出なければいけなくて。なので、紅白歌合戦の放送が終わって「お疲れさまでした」となった瞬間に、走ってNHKを出て、急いで車に乗って、違うテレビ局まで移動する車中で年を越す。ゆっくり年を越したいという気持ちもありつつも、昔から「紅白からの違う番組に急いで行って、間に合いました」みたいな流れがあるじゃないですか。体験できたのが、すてきな夜でした。身内のスタッフと4人くらいで年が明けた瞬間「明けたね。おめでとう」と、すごく落ち着いた感じの年越しで、またすぐ、その後、仕事があるというのは、すごく楽しく思い出深いです。

 「夜は短し歩けよ乙女」は、第20回山本周五郎賞を受賞し、07年の本屋大賞で2位となった、作家・森見登美彦氏の同名小説のアニメ映画化作品。星野演じる主人公の私が、所属クラブの後輩「黒髪の乙女」の目に留まるよう試みる「ナカメ作戦」を展開する日々を描いた物語。同氏の人気小説「四畳半神話大系」をアニメ化した湯浅監督と、脚本を担当した劇団「ヨーロッパ企画」の上田誠氏が、再びタッグを組んだことでも話題だ。

 星野は最後に「2人の、すばらしいミュージカルシーンがある。僕も(劇中で)ほんの、ちょっとだけ歌うんですけど、最初に資料をいただいた時『歌うんだ!!』とビックリしたんですけど、面白いところがたくさんあります」とアピールした。【村上幸将】