俳優船越英一郎(49)の妹で旅館「旅荘船越」(神奈川・湯河原町)の元おかみの平野洋子さん(47)が、同旅館の離れで首をつって自殺していたことが10日、分かった。小田原署によると、7日午前7時15分ごろ、発見した家族が通報したという。平野さんは以前よりうつ病を患い、通院していたという。

 83年、家業を継がずに俳優の道に進んだ兄に代わり、同旅館に入店した。90年には経営者兼おかみに就任。湯河原温泉おかみの会会長をはじめ、多くの要職を務めた。だが、おかみ就任直後にまじめで責任感が強い性格からうつ病を発症していた。その後、病を克服し、06年には自身の闘病経験を基にした著書「梅一夜」で第5回湯河原文学賞最優秀賞を受賞した。おかみとして旅館を切り盛りし、メディアにも取り上げられるなど活躍したが、うつ病が再発したことにより、昨年10月末をもって旅館を閉館していた。

 [2010年2月11日6時37分]ソーシャルブックマーク