中国・上海万博の会場で人気グループSMAPのイベントが開かれる予定だった13日、日中両国の女性ファン十数人が、公演が予定されていた万博文化センター前に集まり、SMAPのヒット曲を合唱するなどしてイベントの中止を惜しんだ。

 万博事務局は4月、イベント開催を発表したが、ファンの殺到で混乱することを懸念して今月5日に急きょ中止を発表。中国人ファンらはメンバーの顔写真がプリントされたうちわを手に未練たっぷりだったが「混乱してけが人が出たりすると、SMAPのイメージも悪くなる。仕方がない」と事務局の決定には理解を示した。

 中国人ファンはインターネットを通じて知り合い、湖北省や四川省など各地から会場入り。日本文化に親しみ、日本語も堪能で、公演が予定されていた午後1時すぎにSMAPのヒット曲「夜空ノムコウ」を合唱した。文化センター前を訪れた数人の日本人ファンと意気投合し、SMAPについて語り合い、記念撮影するなど交流を深めた。

 万博会場ではイベント中止に抗議するデモなどが懸念されていたが、この日、抗議活動などは見られなかった。

 [2010年6月13日19時35分]ソーシャルブックマーク