TBSは15日、老舗時代劇「水戸黄門」の放送終了を発表し、同局で会見を行った。5代目水戸黄門を演じている里見浩太朗(74)は「いつかはこのような時が来ると覚悟はしていた。きのう、京都の撮影を終えて東京に戻ったところで突然終了を聞いた。立ち回りではないが、ズバッと後ろから斬られたような思いで、残念というより『痛い!』という思いがする」と無念の表情で語った。

 12月までの放送を最後に、42年の歴史にピリオドを打つ。同局の難波一弘編成制作局長は「見るお客さんが減ったという時代の趨勢(すうせい)もあり、惜しまれながら終了するのが最善として決断した。これだけの番組を終了させることに局内でもなかなか決断が下せず、(放送途中の)この時期までずれ込んだ」と話した。これにより、民放からレギュラー時代劇が消滅することになる。