女優の松嶋菜々子が無表情な家政婦役を演じ、話題となったドラマ「家政婦のミタ」(日本テレビ系)で、21日に放送された最終回の平均視聴率が関東地区で40・0%だったことがビデオリサーチの調査で22日分かった。ドラマで40%以上を記録したのは11年9カ月ぶり。

 関西地区では36・4%、名古屋地区は34・6%。近年、テレビ離れが指摘される中で、異例の大ヒットとなった。

 ビデオリサーチによると、2000年以降のドラマでは、TBS系で00年3月に放送された「ビューティフルライフ」の最終回(関東地区、41・3%)に次ぐ高い数字。現在の調査方法になった1977年以降、NHKの大河ドラマと朝の連続テレビ小説を除いたドラマでは歴代5位タイとなった。

 瞬間最高視聴率は関東地区が42・8%、関西地区が39・0%、名古屋地区が36・7%。いずれも番組の終盤で、松嶋演じる家政婦の三田灯と、派遣先の家族が別れを惜しむ場面などだった。

 夫の浮気を理由に妻が自殺し、家族の気持ちがばらばらになったサラリーマン家庭を三田が再生させる物語。ミステリアスな三田の存在が話題を呼んだ。