人気マンガ「ベルサイユのばら」の40周年を記念する「ベルサイユのばら展」が13日、東京・松屋銀座でスタートし、原作者池田理代子さん(64)らがオープニングを飾った。

 この日は、宝塚歌劇の初演でマリー・アントワネットを演じた初風諄、06年にフェルゼンを演じた湖月わたるらが祝福に駆け付けた。コミック原画のほか、舞台、アニメなどの展示が行われ、池田さんは「集大成という形でこれだけ集まった。ベルばらによって、この世に生きた証しを残せた」と笑顔をみせた。

 会場には、北朝鮮による拉致被害者横田めぐみさん(失踪当時13)の母、早紀江さんと父滋さんも訪れた。めぐみさんが池田さんの大ファンだった縁で、池田さんが家族会を支援するなど交流が続いている。めぐみさんはベルばらの絵を描くのが大好きだったという。早紀江さんは「池田先生の絵をまねして何枚も書いていました。弟子入りしたのかと思うくらい上手になっていたので、会場の絵を見て懐かしい」と話した。展覧会は24日まで。