サスペンス映画の巨匠、アルフレド・ヒチコック氏(1899~1980年)が監督となる直前の時期に制作に関わった映画のフィルムの一部が、ニュージーランドで保管されていることが分かった。全米映画保存基金(サンフランシスコ)が3日、明らかにした。
作品は1923年制作のサイレント映画「ホワイト・シャドー」。監督はグラハム・カッツで、ヒチコックは脚本や編集、美術監督を担当した。
同作のフィルムはほかに存在が確認されていない。AP通信によると、専門家は「ヒチコックがあらゆる面で制作に関与している」と指摘。監督デビュー前の活動を知る貴重な作品としている。
映画は6本のフィルムで構成され、うち3本が見つかった。長さは計30分程度とみられる。残り3本は現存しない可能性が高いという。見つかった部分は9月にハリウッドで公開される。
ヒチコック氏はロンドン生まれで、サイレント映画の字幕作りなどの仕事を経て25年に監督デビュー。後に拠点を米国に移し「めまい」(58年)、「鳥」(63年)などのヒット作がある。




