宮崎あおい(26)が5日、映画「ツレがうつになりまして。」(佐々部清監督)「神様のカルテ」(深川栄洋監督)で、日刊スポーツ主演女優賞を初受賞した。両作品とも設定は妻、くしくも同じ名前だったが、対照的な妻役でみせた演技力を評価された。

 対象作「ツレがうつになりまして。」「神様のカルテ」。偶然にも夫から「ハル」「ハルさん」と同じ名前で呼ばれる妻役だった。

 「ツレうつ」の夫役は堺雅人。08年NHK大河ドラマ「篤姫」で夫婦を演じた。気心が知れているため、特に話し合うことはなかった。休憩では2人で椅子を並べ、それぞれ本を読んで過ごすことも多かった。

 「おじいちゃんとおばあちゃんの縁側状態(笑い)。信頼関係はもうできているので。丁寧な気持ちのキャッチボールがし合える関係です」

 一方、「神様-」で演じたのは医師としての在り方に悩む夫をそっと見守る妻だけに、完全に夫のサポート役に徹した。

 「2人は一定の距離感を持っている夫婦だと思うので、その不思議な距離感、世界観にいた気がします。櫻井(翔)君とは公開前の取材時に距離が縮まった気がしますね。終わってからはお友達、です」