浅野忠信(40)と二階堂ふみ(19)出演の映画「私の男」(熊切和嘉監督、6月14日公開)が第36回モスクワ映画祭(6月19~28日)コンペティション部門に出品されることが19日決まった。カンヌ映画祭に出展中の、ロシアンパビリオンで発表された。

 浅野演じる主人公が、引き取った二階堂演じる震災孤児と禁断の愛と性で結ばれる物語。昨年1月には北海道・紋別で、物語に重要な意味を持つ流氷の南下を待って撮影を行った。

 浅野は「ロシアには僕のファンが多いはず。グランプリを取って(撮影時に)絶好のタイミングでロシアから南下してくれた流氷へ恩返ししたい」と語った。二階堂も「私の運命の作品が、モスクワの地で上映されると考えただけで、とてもワクワクします。わーい」と喜んだ。

 モスクワ映画祭は、故新藤兼人監督(享年100)が3度、最優秀作品賞を獲得し、昨年も「さよなら渓谷」が審査員特別賞を受賞するなど日本と縁が深い。

 「私の男」がグランプリを獲得すれば、新藤監督の99年「生きたい」以来15年ぶりとなる。

 熊切監督は、75年に「デルス・ウザーラ」で最優秀作品賞を取った黒沢明監督の名も挙げつつ「黒沢監督、新藤監督をはじめとする先達のおかげですが、日本映画と縁が深い、歴史のある映画祭で上映できることは、とてもうれしい。雪に閉ざされた世界に生きる父と娘の話を、極寒の地に住む人々にどう受け止めていただけるか、今からとても楽しみです」と期待した。