ますだおかだ増田亡父名で歌手デビュー
お笑いコンビますだおかだの増田英彦(38)が、94年9月に63歳で亡くなった父親の名前を借り「増田政夫」として歌手デビューする。増田の作詞作曲で、政夫さんの故郷を歌った「淡路島」で、カップリングにシンガー・ソングライター馬場俊英(41)が作詞作曲した「防波堤」が収録される。
増田は「お笑い芸人歌がうまい王座決定戦」で優勝するなど歌唱力に定評がある。同曲は1年前に作り「淡路島の歌がないし、父の墓参りに行って帰る島の景色と、自分自身も父親になったことで気付いた男としての景色を歌にしました」。曲はフォーク調で、父と淡路島に遊びに行った思い出などを歌っている。
自営業だった政夫さんは、歌はうまくなかったが車の中では志賀勝(66)の曲をカセットテープで聴き歌っていた。増田とはけんかが多く、広告代理店のサラリーマンからお笑いに転身したときも「アホか!」と一喝された。それでも、肝臓がんで入院中の94年、増田が出場した「ABCお笑い新人グランプリ」の生放送を、病室に主治医を呼び「うちのせがれを見てくれ」と周囲を巻き込んで応援。優勝したときは涙を流して病院で自慢して回った。その後、病名を知らないまま亡くなった。
父の名でデビューするのは、生前できなかった親孝行の意味もある。「生きていたら『勝手にオレの名前を使うな』と言いながらも喜んでくれるんちゃうかな」。目標は年末のNHK紅白歌合戦で「国民の半数が見る紅白に出ることで、淡路島の地名を知ってもらえればうれしい」。12日から携帯サイト「レコ直」で試聴がスタート。父の日を前にした6月11日に発売される。
[2008年5月12日6時36分 紙面から]
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