05年に亡くなった歌手本田美奈子.さん(享年38)と、英ロックバンドQUEENギタリストのブライアン・メイ(61)が、“声の初共演”をすることが16日、分かった。美奈子.さんの3回目の命日となる11月6日に発売される追悼リミックスアルバム「Eternal

 Harmony」の収録曲「アメイジング・グレイス」で実現する。

 2人の親交のスタートは86年にさかのぼる。当時、英国でのレコーディングを希望した美奈子.さんが、ブライアンに楽曲制作を依頼。翌年に自作曲「Golden

 Days」が提供された。それ以来、2人は親交を深めてきたが共演はなかった。

 昨年の三回忌コンサート後に、スタッフが「美奈子.さんの声だけのアルバムを作りたい」と発案。マルチテープから歌声だけを抜き取り、コーラスやギターなどのシンプルなサウンドをかぶせたアルバムを作ることを決めた。早速、ブライアンに参加を打診したところ、二つ返事で快諾を得たという。QUEENのワールドツアー直前で多忙の中、美奈子.さんの歌声にブライアンのバックコーラスの入った「アメイジング・グレイス」が完成した。

 ブライアンは「彼女の死で心にポッカリ穴があいたようだったが、魅力的な声を聴いていると、彼女の側にいるような気持ちになれた」とコメント。死後3年を経て、声の初共演を果たせた充実感を口にした。