02年から休業していたタレント安西ひろこ(29)が芸能界に本格復帰することが5日、分かった。グラビアアイドルとしてだけでなく、女子高生のファッションリーダーとして絶大な人気を誇ったが、当時のファンの後押しが再びスポットライトへと導いた。9日に30歳の誕生日を迎え、新スタートを切る安西に聞いた。

 安西はグラビアイドルとしてデビューし明るいキャラクターで親しまれた。その親近感もあって雑誌モデルを務めると女子高生の支持を一気に集めた。ブランド品だけでなく量販店の掘り出し物を着こなすセンスが支持され、一時は浜崎あゆみとともにファッションリーダーとして「ひろ」の愛称はカリスマ的人気を誇った。芸能活動再開を決意させたのも根強い人気だった。

 安西

 きっかけは、昨年9月発売のファッション誌「BLENDA

 BLACK」から特集のオファーをもらって、悩んだ末にお引き受けしたこと。その後、インターネット上のいくつかの応援サイトを友人に見せられたからです。7年も現役を離れていたのに、いまだに復帰を待ってくれている人たちが大勢いたのを初めて知りました。

 同雑誌で表紙を飾ると、全国で完売する反響だった。取材当日も東京・新宿駅前を歩いていると、20代前半の女性2人組が「ひろさんですよね?

 雑誌買いました。戻ってくれて感激です」と泣きながら、声を掛けてきてくれた。安西も思わず涙を流して「ありがとう、ありがとう」と応えた。

 人気絶頂だった02年に突然、表舞台から消えた。理由は今も詳しく触れないが、当時のことは「15歳から本格的に芸能活動を始めると、その後はずっと自宅と仕事場の往復生活で、友達もなく、社会を知ることもなかったんです」と振り返る。

 交際していた男性デュオ、ケミストリーの川畑要とは07年に破局した。

 安西

 いろいろあって、友だちのお店(生花店、洋服のセレクトショップ)を手伝ったりしていました。実家のそばに住むので、働く母にご飯を作ったりの毎日。スーパーで、おばさんたちと特売品を掘りあさったりしてます。リタイア期間は、人との別れと出会いを経験して、人間らしい生活や多くことを学びました。30歳にもなるので、そんな経験を生かせるお仕事もしてみたいです。

 所属事務所も決まり、今後はファッションモデルだけでなく、タレント活動や執筆業にも挑戦していく。

 [2009年2月6日8時6分

 紙面から]ソーシャルブックマーク