オダギリジョー(32)と長沢まさみ(21)が兄妹役で初共演。TBS系連続ドラマ「ぼくの妹(仮題)」(4月スタート、日曜午後9時)でダブル主演することが10日、分かった。幼い時に両親を亡くした兄妹が、いがみ合いながらもきずなの大切さを確かめ合っていくヒューマンドラマ。

 映像業界がこぞって狙っていた人気俳優の共演は、3年越しのラブコールを経てTBSが実現させた。NHK「太平記」やTBS系「協奏曲」などを手掛けたベテラン脚本家の池端俊策氏が、2人を当て書きして脚本を書き下ろしたオリジナル作品。オダギリは天才外科医のエリートで妹思いだがどこか抜けている兄を、長沢は勉強はできないが要領の良さで生き抜く力を持つ妹を演じる。

 2人の役柄について、TBS高橋正尚プロデューサーは「オダギリさんはスタイリッシュな役が多いですが、美形を生かした王道のイイ男を演じてしかるべき。格好良さを引き出せるよう意識しました。一方、長沢さんは優等生の役柄が多かったので、はっちゃけた役を演じてもらいたい。2人のあらたな魅力を引き出します」と説明する。

 兄妹の性格は正反対。兄は妻子ある男性と交際するなど妹の奔放さが、妹は兄の融通が利かない性格が気に障り、大げんかシーンも盛り込まれる。高橋氏は「けんかも深いきずなで結ばれた兄妹だからこそ。家族ならではの温かさにあふれたドラマにしたい」。

 オダギリは映画を中心に活躍し、連続ドラマはテレビ朝日系「帰ってきた時効警察」以来2年ぶり。昨年は主演した3本の海外作品の撮影で、半年近く海外に滞在した。「1年ぶりの日本の現場になるので、リハビリのつもりで1歩1歩確かめながらやっていきたいと思います」。長沢は「オダギリさんとの共演をすごく楽しみにしています。掛け合いが多い物語なので、そこで本物の兄妹らしさが出るといいなと思います」と心待ちにしている。

 [2009年2月11日6時50分

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