落語協会の総会が25日、都内で行われ、柳家小三治(70)の14代目会長就任が正式決定した。兄弟子の鈴々舎馬風前会長(70)からバトンタッチされた小三治は「所信表明の所信はない。会長になったら、どういう自分になるのか。何を考え、言い出すんだろうということが楽しみかな」と語った。

 昨年暮れに馬風前会長から打診された。「もののはずみだね。馬風さんに『どうだろう』と聞かれて『いいよ』と答えてしまった。おれは会長である前に1人の落語家。その方がずっと大事だし、会長であることは時々思い出すだけ」。改選された理事14人中、新理事は古今亭志ん輔(56)林家正蔵(47)女性初の三遊亭歌る多(47)ら7人と若返った。小三治も「とてもうれしい。新体制という感じ。若い世代にもっとスポットライトを浴びてもらいたい」と期待を寄せた。

 前日は午前2時に寝たためデンマーク戦は見なかったが「勝つとは思わなかった。でもW杯は面白い。日本が出てなくても、こいつらすごいなというのがあって楽しい。パラグアイ戦はどうなる?

 おれ、パラグアイ(はらぐあい)が良くないけどね」と笑わせた。

 [2010年6月26日9時9分

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